親愛なる読者の皆さん 
虚業の王 内田比呂です

 

 

「ロックは黒だよ、内田君」

 

JPSくゆらす 彼は云う

 

暖かな黒 誰にでもあるかもしれない神秘性

 

幽霊は同じ街に住んでたんだ 意外に早く見つかった

僕が求めていた人、屋号は車の最高級グレードみたいに幼稚で夢のあるネーミング

 

彼はマシンガン 幼稚園中退 僕と同じだ

彼を思い出せば、THE VIRGIN SUICIDES (ヴァージン・スーサイズ )
70’Sの音楽が聴こえてくる

ドラッグストアカーボーイだって浮かんでくる

 

ギターを触らせたら右に出る者はいない

やっとロックンロールが分かる人に出逢えたよ

 

100%ニルヴァーナ狂の僕は、ヴィンテージフェンダーを、エレハモをディマジオを

すべてオリジナルで用意した

 

誰だって真似から入る。鏡の前でポーズを決めたり。

注文通り、彼が僕のギターをカート・コバーンそっくりに仕上げてくれた。

カートの曲を練習し、カートの作曲スタイルを真似て、カートがリスペクトしていたらしいバンドはすべてチェックした。

立派なコスプレイヤーの誕生だ。刺青だらけの同級生の家でもよく弾いた。

実はカートのジャガーは中古屋で最初から改造された状態で売られていただけで、ピックアップも後に変えていたことなど当時の僕には知る由もなかったけれど。

 

 

ここは小宇宙

好きなだけ音の実験をして、貪るジャンキーと化す

随分、話し込んだ。音楽の話、ギターの話、映画の話、日本史、

年上のクリエイティブな友達から自分が知らない知識が得られるのはいつだって楽しい

それが音にも現れていたと思う。指とソウル。自信の無い僕の音に。

 

綺麗なこころ

 

「こいつ、殺してぇなぁ」

 

あまりにも失礼な態度をとられた彼の友人が、ガンショップの店員の額に銃を突きつけている

最高にイカしてた 後に東大を卒業し国際弁護士になる天才

 

相手は的さ

 

僕達の「不良」は暴力的で野蛮なモノじゃない

人を傷つけたりせず、

どれだけブッ飛んでいるか、どれだけブラックジーンズが破れてるか、
ビートニクの時代のように前衛的で知的で最先端をいっているのが、不良

 

「みんなが平和な世界を想像すれば平和になる」イマジン ジョンレノン

ただそれだけのことだった

 

つがいの鳥

 

十代から彼はずっと一途な男で、素敵な彼女がいつもお茶を出してくれた。猫もいる。

時代は変わりゆくけれど、ふたりは今も変わらない。

 

優しく自由に生きている、そんな彼の黒。

 

 

近日公開予定