親愛なる読者の皆さん 
虚業の王 内田比呂です

 

 

まるで、モーゼが“海を割った„  かのように…

 

あれはいつかの年末…

 

人混みでごった返す熱田神宮も、彼が先頭を歩けば人にぶつかることもない。

人が左右キレイに分かれて、勝手に俺たちの道ができる。

大ちゃんは空気が違う。ものスゲく気合の入った面構え。
誰だってこんなヤバそうなヤツには因縁をつけられたくないだろう。

いつも、午前中にはタバコ2箱を空にしてるけど、どんだけ吸うんだよ。

 

『大輔君には怖いものないでしょ?』

 

「うーん?オヤジだけ」

 

フルスモーク三枚貼りのニコイチナンバー。
大ちゃんの車は昼間でも前が見えなかった。

 

「ねぇ、今から大阪行こうよ!名古屋から大阪なんて1時間あれば着くでしょ~」
という大ちゃんに、あんた普段どんだけ飛ばしてるんや!と思わずツッコミたくなった。

 

俺たちは夜を味方にして、ここが何処だか分からないくらいにブッ飛んだ。

 

 

「男は日産だろ」

Y31シーマとかそんなのばっかり好きだよな。俺もさ。

 

乗り回したZ400FX、ジェイソン、

 

悪いねメルセデス

 

 

友達、幽霊、自殺、金、暴力、水商売、嘘、

セックス、ドラッグ、ロックンロール…

 

ストレートエッジ気取りの俺にお前は

「バンドとかガキだったんだよ、あの頃」

だから、そんなんじゃねぇだろう

 

全部が一息で過ぎ去ったけど、

お前のイカれた凶暴性だけはいつまでも覚えていたいと思った。

 

 

ここにいるのは 優しいだけじゃなく 偉大な獣

 

大ちゃんの彼女、あかりちゃんは誰が運転しても助手席に乗りたがる。
大ちゃんはいつもそれを嫌がった。
あかりちゃんは『わたしがいってきてあげよっか?』と俺たちの退屈しのぎによく女をナンパしてきた。
社内規定を無視して大ちゃんの職場の寮で一緒に暮らしていたあかりちゃん。
夜中になると喚き散らして壊れてしまうらしかった。

どんなに周りから言われても、最後まであかりちゃんを見捨てなかったんだから、他の女とホテルにシケ込んだりもしたくせに、結局お前にとってあかりちゃん以外はどうでもよかったんだな。

 

現場ではいつもキレっぱなしで、誰よりも仕事が出来たし、ガキがいびられてると“相手がどこの誰でもぶっ飛ばしてる„と連れから聞いた。

『比呂くんはさぁ、スーツを着るような仕事だと分からないかもだけどさぁ、俺や大輔君の世界やとホントに頭の狂ったヤツがいっぱいいるで』

俺たちみんな壊れた人間の集まりだから、一時的な付き合いなのは始めから分かっていたけれど…

 

お前のイカれた優しさだけはいつまでも覚えていたいと思った。

 

終わっちまってるおっさんたちは口々に言った。

『あいつ嫌だ。おかしいもん。怖ぇーよ』

 

俺には分かった。

獣であるほど正直で優しい。

 

 

 

 

ジグザグジグザクチクタクチクタク
ジグザグジグザクチクタクチクタク

 

 

 

あかりちゃんの後を追うようにお前は忽然と姿を消した。

普段通りの生活の痕跡を残して。

 

 

 

ナンデモナイカラ ナンデモナイカラ

 

そこにはトルエンの瓶が転がっていたっけな。

 

 

 

 

たとえばぼくが死んだら

 

沖縄に行ったというような話も聞けば、お前をどこかで見かけたなんて話も聞いた。

 

きっとどこかで、また好き勝手暴れているんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きていれば時は流れる…

 

 

 

 

 

 

いつかまた会える…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再会は突然に

 

 

 

「比呂くん、変わらねぇーなぁ」

 

 

『変わったさ』

 

俺たちの空白を埋めていく…

 

 

エイダ(ADA)のICOに70万入れてダイダロスウォレットでホールドしてるって?

 

やったな。マジでよかったじゃねーか。うまくいって。

いつ裏切るか分からない女のために命張ってよ。

そこら辺にウヨウヨしている肉便器と何が違ったの?

他人なんざ経済的に殺しちまえよ。HYIPの末端くらいがちょうどいい。

クソみたいな釣り銭の渡し方の慇懃無礼なコンビニ店員とかも、あいつら無能だからコンビニなんかで働いてんだぜ?w

 

大ちゃん、お前は及第点だ。

でもな、死んだら終わりなんだよ。

だから惜しかったな。

 

 

やりすぎたんだろ

死んじまいやがって…クソヤロウ

 

 

 

 

 

カルダノ(ADA)に散る !

カルダノ CARDANO ADA エイダコイン

70万がMAX4憶まで含み益でいったけど、結局ダイダロスのなかで消失か。
数か月間、取り戻そうとしてたみたいだけど。

 

 

お前が壊れていった理由は何だ。
最後まで牙を抜かれずに終えたお前。

たとえ何があっても何も言わない。
そういうヤツだ。

 

人生何があるか分からねぇな。

簡単にこのゲームから降りられると思うなよ。

 

 

マネーマッドの星の話

 

人はみんな、星を背負ってるなんてフザけた話だ。

 

 

冬の星ってどこだと思う?

 

冬の星に生まれたらシャロンみたいになれたかな

 

「冷たいコーヒーは飲めねぇよ」

夏場でも誰かがアイスコーヒーを買ってくると怒ったよな。

 

カーブを曲がりたくなかった ハンドルから手を離した

 

お前より車が得意なヤツなんていねぇよ。

冬の星に俺は、夏のお前を思い出したい。

 

人の死はあっけない。吐き気がするほどロマンチックなストーリーなんてまるでない。

 

俺やお前を知らないヤツにどこまで実話か訊かれたらこう言うぜ。

大切な事は心にしまってある。
俺が、俺だけが分かっていればいい。
お前も同じだろ?

 

 

「俺がいなくなってから、比呂くん仕事とかどうしてたん?」

 

 

『悪魔と契約した…』

 

俺の星は死んだよ。

 

 

 

 

 

Dead Star End

 

俺がいるだけ  お前がいるだけ
俺がいるだけ  お前がいるだけ

俺と悪魔のノンフィクション ピカレスク コピーライティング